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古文の勉強法

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古文の勉強法

特に文系学生にとっては国語の出来が合格不合格を大きく左右すると言っても過言ではないほど、国語は重要科目です。

高偏差値の難関国立大学の理系学部であっても2次で国語の試験を課している場合もあります。

ただ、国語の中でも古文に対する苦手意識が強く、古文の勉強のやり方が分からないという高校生も多いと思います。

他の教科も学習内容がどんどん難しくなる中で、古文ばかりに時間を掛けているわけにもいかないので、少しでも短時間で古文の学力を身に付けたいところです。

①歴史的仮名遣い

歴史的仮名遣い

古典の文章は、平安時代の発音に基づいた歴史的仮名遣いで表記されています。まず、音読を何度かしてみてください。そして、現代語と意味の異なる言葉を整理してみましょう。読む際は、昔の発音通りに読むことは不可能なので、規則にこだわり過ぎるよりも、何度も音読して慣れる事が大切です。

古文と現代語の違いと古文の特徴

日本語の言葉や文章の表現は、時代とともに変化して来ました。現代の文と比べると、古文には以下のような特徴があります。

  • ○歴史的仮名遣いで表記されている
  • ○古文では主語や助詞の省略が多い
  • ○現代語では用いられない言葉がある
  • ○現代語と同じ読み方でも意味の異なる言葉がある
  • ○現代語とは異なる文の法則も用いられている (係り結びなど)

②古文の定期テストで高得点を取るための勉強法。教科書を現代語訳する予習をしてから授業を受けよう。

国語の中でも特に古文を苦手とする人は多いですが、中間テスト・期末テストの定期テストにおいてはテスト範囲が絞られますので、80点以上の高得点を狙うチャンスです。定期テストで高得点が取れると、内申点UPにつながります。また、自信が付きやる気も出ることにより、さらに勉強を頑張ろうとする良いサイクルができあがります。

古文は苦手意識が強すぎてどうやって勉強すれば点数を伸ばせるか分からないという声をよく聞きますが、まずやはり軸にするべきなのは学校の授業・教科書です。古文の定期テストの問題というのは、授業中に扱った作品の一部を抜粋した文章から問題が作られます。よって古文という科目は、日頃の授業さえしっかり聞いて理解しておけば定期テストで高得点を取りやすい科目だといえます。

当然、本番の入試問題においては初見の問題に取り組まないといけないので定期テストほど簡単ではありませんが、常日頃からの授業・教科書に対する努力は決して無駄にはなりません。というのも、できれば高1、高2の間は英語・数学の勉強に最優先で時間を掛けたいのです、古文を学校の授業中に理解してしまえば浮いた時間を英語・数学の学習に費やすことができます。

トータル的にとても効率的な学習スケジュールを完成させることができるという意味でも、古文は授業中に頑張って理解をしておきたいです。またもちろん、高3になっていざ本格的に古文の受験勉強を始めようとなったときに、授業中に得た知識を活かしてスムーズに受験勉強に入っていきやすいというメリットもあります。

さて、古文の定期テストで満点に近い点数を取るためには、毎回の学校の授業を大切にし、その日のことはその日のうちに理解する習慣を付けないといけません。そこでポイントとなる勉強法は「予習・復習」です。

まずは“予習”です。翌日の授業で習う教科書の範囲に目を通し本文を音読し、明日どのようなことを習うのかイメージを持っておきましょう。その際に文章の現代語訳をノートに書く練習をしましょう。意味の分からない古文単語や文法があれば、それも意味を調べた上でノートにメモしておきましょう。翌日の授業において古文の先生が詳しく説明してくれますので、1人では理解しきれなかった部分を授業中にきちんと学ぶことができます。予習をせずに授業を受けている他の生徒たちに大きく差を付けることができます。

次に“復習”です。予習をしていったことで授業の内容が理解しやすかったでしょうが、安心するのはまだ早いです。今日の授業で習った内容は、帰宅後に復習をしましょう。疲れて帰宅する日もあると思いますが、5分~10分でも構わないので教科書・ノートの内容を見直すなどしておきましょう。そうすれば全く復習しなかった場合と比べて、理解が深まり忘れにくくなるはずです。

③古文単語を覚えるコツ

古文単語を覚えるコツ

英単語は覚えられるのに古文単語はなかなか覚えられなくて困っているという人も多いのではないでしょうか。

それには原因があります。英単語は基本的に1つの単語に対して1つの意味を覚えれば大丈夫なのに対して、古文単語というものは1つの単語に対して意味が3つも4つもあったりするからです。

例えば「うるさし」という単語は、「①めんどうだ・わずらわしい②わざとらしい③立派だ④気配りがされている」というような意味を持ちます。今わたしたちが使っている言葉から推測すると「うるさし=騒がしい」という意味を思い付くでしょうが、少し意味が違っていますよね。

なんとなくマイナスイメージの単語だなという印象はあるので①②の意味だけならまだ覚えやすいのですが、全く逆のプラスイメージ③④の意味まであるわけです。こんなの覚えられるわけない…古文単語…うるさし…となる気持ちはすごく分かります。

古文単語は覚えるのが難しいという印象がこびりついてしまい、覚えることを諦めてしまう人も多いですよね。

ということで、古文単語を覚えるコツの第1ステップとしては、古文単語は覚えるのが難しいという悪い印象を払拭することが大切です。

では1つ質問です。大学受験をするにあたって覚えないといけない英単語の数は大体どれくらいかご存知でしょうか。およそ5000〜6000程度だと言われています。一方で古文単語は、300語くらい覚えておけば十分共通テストを戦えるレベルになります。(難関大学合格を目指すのであれば500語くらい必要になる場合もあります。)

どうですか。300語くらいであれば覚えらそうと思えてきませんか。

先ほど古文単語は1つの単語で複数の意味を持つと言いましたが、決して全部がそうではありません。中には1つの意味さえ覚えておけば十分な古文単語もあります。例えば「ひねもす=一日中」「つとめて=早朝」などです。

また、複数の意味を覚えておいた方が良いけどどの意味もニュアンスが似ていて覚えやすい単語もあります。例えば「つらし=①薄情だ②耐え難い」「ねんず=①祈る②じっとこらえる」などです。

難しい古文単語は後回しにして、このような覚えやすい単語から順番に覚えるようにするのがおすすめです。

ちなみに、平仮名で覚えようとするよりも、該当する漢字がある場合は「ひねもす(終日)=一日中」、「つらし(辛し)=①薄情だ②耐え難い」、「ねんず(念ず)=①祈る②じっとこらえる」というように漢字そのものの意味とリンクさせた方が覚えやすいでしょう。

単語帳に載っている全部の単語を覚え切れずとも、ある程度の数の古文単語を覚えることができれば古文の問題にチャレンジしてみましょう。あとは古文を読む中で分からない単語が出てきたタイミングで1つ1つノートにメモし、それらを順に覚えていけば更に実践的な単語力が強化できます。

④動詞や助動詞の活用、助詞、係り結びの法則、敬語、音便などの文法は覚えるべき?

動詞や助動詞の活用、助詞、係り結びの法則、敬語、音便などの文法は覚えるべき?

頑張って古文単語を覚えたあなたはもう古文の合格点間違いなしと言ってあげたいところですが、残念ながらもう一つ必ずやらないといけないことがあります。

そうです。古文の文法ルールを覚えることです。現代語と違って、やはり古文の文章というのは文法を理解していないと正確には読めません。古文の入試問題で高得点を取るためには、文法と古文単語の両方を一定レベルまで習得しないといけないということです。

動詞の活用

古文の動詞の活用は、「四段活用・上一段活用・上二段活用・下一段活用・下二段活用・カ行変格活用・サ行変格活用・ナ行変格活用・ラ行変格活用」という9種類があります。

動詞によって9種類のうちいずれかの活用に属するわけですが、どの活用に属するのかを見分ることができるようにならないといけません。

コツさえつかめれば簡単です。まず最初に、「上一段活用・下一段活用・カ行変格活用・サ行変格活用・ナ行変格活用・ラ行変格活用」から覚えてしまうというのがコツです。これらの活用は属する動詞の数に限りがあるので丸暗記してしまいましょう。

  • ◇上一段活用に属する動詞:ひる(干る)、いる(射る・鋳る)、きる(着る)、にる(似る・煮る)、みる(見る)、ゐる(居る・率る)
  • ◇下一段活用:ける(蹴る)
  • ◇カ行変格活用:来
  • ◇サ行変格活用:す、おはす
  • ◇ナ行変格活用:死ぬ、いぬ(往ぬ・去ぬ)
  • ◇ラ行変格活用:あり、をり、はべり、いまそかり
  • さて、ここまで覚えることはできましたか。上記以外の残りの動詞は、「四段活用・上二段活用・下二段活用」のいずれかに属します。この3種類のうちどれに属するかも見分けることができないといけませんが、これもコツさえつかめば簡単です。

    例えば、「待つ」という動詞を未然形(〜ず)にしてみましょう。「待たず」となりますよね。分解すると「待+ア段の音+ず」です。未然形にしたときに"ア段の音"が現れたら『四段活用』だと覚えましょう。ゆえに「待つ」は四段活用です。

    同様に、上二段活用と下二段活用も動詞を未然形にすることで見分けることができます。"イ段の音"が現れたら『上二段活用』です。"エ段の音"が現れたら『下二段活用』です。

    例えば、「恋ふ」という動詞を未然形にすると「恋ひず」になりますよね。「恋+イ段の音+ず」ということで"イ段の音"が現れたので、「恋ふ」は上二段活用ということになります。

    例えば、「求む」という動詞を未然形にすると「求めず」になりますよね。「求+エ段の音+ず」ということで"エ段の音"が現れたので、「求む」は下二段活用ということになります。

    動詞の活用に関しては、自分で活用表を書けるくらいのレベルまでになれると理想です。あとは、それぞれの動詞の活用形(未然形・連用形・終止形・連体形・已然形・命令形)パターンを押さえておきましょう。動詞の活用をはじめ、助動詞、助詞、そして係り結びの法則、敬語、音便などはしっかり理解しておきたいです。しかし自分一人では古文文法の理解が難しいという方や、塾では理解できなかったという方は、ぜひ一度ドリームにご相談ください。

    ⑤源氏物語、徒然草、枕草子など頻出作品はどのようなストーリーなのかを事前に知っておくべき!

    源氏物語、徒然草、枕草子など頻出作品はどのようなストーリーなのかを事前に知っておくべき!

    古文の大学入試問題において、『源氏物語』『徒然草』『枕草子』などの有名古典作品からの出題が頻出です。

    これらの作品内容を全く知らない状態で問題を解こうとすると、やはり前提知識がない分、高得点を狙うに当たってのハードルは高いです。ただ実際ほとんどの受験生は、作者が誰であるか程度の情報しか持たずにハードルが高いまま入試に臨んでいるのです。

    高偏差値の難関大学に合格したければ、せめてこの三作品くらいは大まかなストーリーと登場人物を把握しておくべきでしょう。

    古文の読解で難しい点の一つが、登場人物がたくさん出てくるのでゴチャゴチャして混乱してしまうという点です。主語が誰かを問う問題もよく出るので、登場人物をきちんと把握する能力が必要となります。

    源氏物語がどんなストーリーかを事前に知っていれば、源氏物語にどんな人物が出演しているのかを予め知っていれば、入試本番で源氏物語の問題が出たときに圧倒的に有利ですよ。

    源氏物語は長いので全部のストーリーを把握するのは大変ですが、共通テストでは和歌が頻出なので、和歌が出てくる部分を優先的にチェクしておくと良いでしょう。

    ⑥古文・漢文は必ず得点源にしたい科目です

    古文・漢文は必ず得点源にしたい科目です

    高校の国語において、古文・漢文は対策次第で得点源にしやすい科目です。国語(現代の国語・言語文化)は極めようとすれば多大な時間を擁しますが、古文・漢文は比較的少ない時間でも極めることが可能です。

    古文・漢文の学習法は、英語の学習法と通ずる点が多いです。古文においては古文単語や文法を覚えることが大切ですよね。ただ英語ほど覚えないといけない知識量は多くないので、マスターするのに英語ほどは難しくありません。

    古文に対する苦手意識が強い人も多いかもしれませんが、苦手を克服する価値は十分ある科目です。

    ⑦古文の入試問題に最適な問題集・参考書・解説書とは?

    古文の入試問題を解く力を付けるにあたって最適なものは教科書です。ほとんどの大学の入試問題に共通して言えることが、教科書の内容を参考に問題が作られており、教科書の内容を徹底的に理解することが合格点到達への一番の近道だということです。

    もちろん古文の場合は、初見の文章への対応力が求められますが、教科書で基礎の土台を作れていれば、入試本番で初見の問題にも対応できる力が付きます。

    そして、自分の受ける大学の過去問もとても重要です。大学によって、校風も異なれば、どのような学生に入学してほしいかも異なり、それらの特徴が顕著に表れているのが入試問題です。ゆえに、その大学の過去問にみっちり取り組んでいくことこそ、ベストな志望校対策となります。

    ただ教科書というものは硬い文章で書かれているので、参考書の方が読みやすくて分かりやすいと感じる人もいるでしょう。教科書を読むのが苦手だという人は、噛み砕いた文章で説明をしてくれている参考書を1冊手元に置いておいた方が良いかもしれません。

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    高校の古文で使用されている教科書の採択表はこちら

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