高校生の世界史の勉強法
最も暗記量が多い科目「世界史」
短時間で世界史の学力を伸ばす方法は?
高校の地理歴史・公民の科目の中で、最も暗記量が多い科目が「世界史」だと言われています。他の教科も学習内容がどんどん難しくなる中で、世界史だけに時間を掛けているわけにもいかないですので、少しでも短時間で世界史の学力を身に付けたいところです。
①世界史Aと世界史Bの違いは?どっちが有利?
共通テストの科目には「世界史A」と「世界史B」がありますが、一般的なイメージでは世界史Bの方が難しいと思われがちです。 しかし実際のところ、世界史Aも世界史Bも共通テストの問題難易度は同程度。 高得点を狙うのであれば、むしろ世界史Bの方が80点以上を取りやすいと言われています。
世界史Aと世界史Bの違いをご存知でしょうか。 AとBの最大の違いは「学習範囲」です。 世界史Aは近現代史を中心に学習するのに対し、世界史Bは古代から近現代までを幅広く学習します。
世界史Aは学習範囲が狭く、対策が楽なように見えますが、高得点を狙うには近現代史を深い部分まで掘り下げて学習する必要があります。 近現代史は受験生の多くが苦手としている領域ですので、近現代史を完璧に理解することは骨が折れる作業です。 ちなみに、世界史Aを受験科目として認めていない大学もあります。 特に文系学部においてそのような傾向が多く見られます。
一方の世界史Bは学習しないといけない範囲こそ広いですが、それほど深い細かな知識まで覚える必要はありません。 広く浅くの勉強が得意な人には世界史Bが向いているでしょう。 出願可能な大学・学部の数も多いです。
②低学力なんて言わせない!世界史の定期テストで80点以上を取る勉強法。
膨大な暗記量を求められる世界史ですが、中間テスト・期末テストの定期テストにおいてはテスト範囲が絞られますので、80点以上の高得点を狙うチャンスです。 定期テストで高得点が取れると、内申点UPにつながります。 また、自信にもなりモチベーションUPも見込めます。
ただテスト範囲が絞られると言いましても、やはり世界史なので他の教科と比べて暗記量が多いことは事実。 他の教科のテスト対策にも時間を費やす必要がありますので、世界史ばかりに時間を割くわけにはいきません。 よって、世界史の定期テストで80点以上を取るためには、普段の授業の受け方から改善しないといけません。 そこでポイントとなる勉強法は「予習」と「ノートの取り方」です。
まずは“予習”です。 翌日の授業で習う教科書の範囲に目を通し、明日どのようなことを習うのかイメージを持っておきましょう。 翌日の授業において世界史の先生が詳しく説明してくれますので、なにも予習をしなかった場合と比べて積極的に授業を聴こうという姿勢が生まれやすいです。 授業をちゃんと聴いていない生徒もたくさんいますので、授業をちゃんと聴くだけでもそれらの生徒と大きく差を付けることができます。 そしてやはり授業中に先生が説明してくれた部分は定期テストに出ます。
次に重要なのが“ノートの取り方”です。 先生が黒板に板書した内容を写すことは大前提として、それに加えてメモを追記することがとても大事です。 先生も人間なので、特に生徒たちに伝えたい重要ポイントは強調して話してくれたり、優しい先生だと「ここテストに出るから!」と教えてくれることもあります。 授業をちゃんと聴いているだけでテストに出そうな部分が分かるわけなので、そういった先生が協調してくれたポイントをノートにメモしていきましょう。 汚い字でも良いので、「←ココ出る」とメモしていきましょう。 そのノートをテスト直前に何回か見直し、「←ココ出る」のメモがある用語や人物名を中心に覚えていけば、世界史の中間テスト・期末テストで高得点を取れる可能性は高まるはずです。
③世界史の勉強法・暗記法 年表や年代暗記は必要?
世界史は全教科の中でも必要暗記量トップといえる科目なので、ただ闇雲に暗記しようとすれば多大な時間を奪われてしまいます。 時間を掛けた割に成果にはつながらないという状況だけは避けたいので、やはり効率的な勉強法・暗記法を身に付けて挑むべき科目です。
世界史を勉強する上でまず行ってほしいことは、古代から近現代までの時代の縦の流れをつかむことです。 例えば、ヨーロッパ史において、古代ギリシアやローマ帝国の時代のイメージ、西ローマ帝国が滅亡した後の中世ヨーロッパのイメージ、ルネサンス・宗教改革・大航海時代といった近世ヨーロッパのイメージといったように時代の大きな流れを想像できるようにしましょう。 タテの流れをつかむためには年表を見ながら学習する方法が良いでしょう。
次に、各時代の横の流れもつかんでおきたいです。 例えば、16世紀という同時代に他の地域ではどのような出来事が行っていたのかというようなヨコの流れを把握できるようにしましょう。 ヨコの流れをつかむためには、教科書に出てくる重要な出来事・事件についての年代暗記をある程度は行っておくことをおすすめします。 縦と横の流れをつかむことができたら、次は基礎知識の蓄積を徹底しましょう。
ただこの場合に気を付けたいことは、あまり覚える必要のない無駄な知識まで覚えようとはしないことです。 市販の参考書・問題集によっては、教科書の範疇を超えた不必要なコトまで書かれているものがあるので注意してください。 時間も有限なので、何を覚えて、何を覚えないかという取捨選択が大事です。
その点、高校の授業で使う教科書というのは、書かれている内容に無駄がありません。 教科書では、各時代・各地域についてバランス良く書かれていますし、定期テストや共通テストの問題は教科書から出題されます。 国立大学の2次試験、私立大学の個別学力検査においても、教科書の内容を参考に問題作成が成される場合がほとんどです。 ですので、基礎知識の蓄積を行う際は、教科書を利用する方法がベストと言えます。
教科書の基礎知識をインプットできれば、1問1答の問題集などを使用してアウトプットを行いましょう。 よく分からない問題があれば解説を読み、なぜこの答えになるのかということを納得してから次の問題に進むことが大事です。 重要なポイントや用語はノートにメモしておくと良いでしょう。
人間なので復習をしないとすぐ忘れてしまいますが、そのノートのメモを定期的に見返すことが記憶の定着につながります。 ノートを見るくらいなら、移動中や隙間時間を使ってできるので、とても簡単で効率的な暗記法です。
④文系受験生の世界史の受験スケジュールの立て方
国立大学の文系学部を受験する人は、共通テストで社会2科目が必要となる場合が多いです。 社会1科目だけでも大変なのに、社会2科目を攻略するとなると、長期的な計画的な暗記スケジュールが求められます。
よって、特に偏差値の高いハイレベルな大学を志望している人は、世界史の受験勉強は少しでも早い時期から始め、コツコツと基礎知識を蓄えてる必要があります。 高3の夏休み前までにはタテとヨコの流れをつかみ、ある程度の教科書の基礎知識を押さえておきましょう。 そして、夏休みを使って、苦手な時代・地域を克服しましょう。
志望大学の個別学力検査において記述式の世界史を選択する必要のある人は、少しずつ記述対策も取り入れないといけません。 人物名や地名を正確に書けるようにする意識、制度や事件について数十字で論述できるようにする意識を持って学習しましょう。
夏休み明けには共通テストの過去問を使って得点力を高めていきたいです。 まずは過去問をチェックし、どのような問題が出ているのか、試験時間に対する問題量はどれくらいか、頻出分野はどこか、といった共通テストの情報・傾向を分析することが大事です。過去問こそ最高の問題集なので、過去問は1回解くだけでなく、定期的に何回か反復して解きましょう。
12月に入ったら、時間も計りながら過去問演習、共通テスト予想問題集に徹底的に取り組みましょう。
⑤世界史の入試問題に最適な問題集・参考書とは?
前項でもお伝えしましたが、世界史の入試問題を解く力を付けるにあたって最適なものは教科書です。ほとんどの大学の入試問題に共通して言えることが、教科書の内容を参考に問題が作られており、教科書の内容を徹底的に理解することが合格点到達への一番の近道だということです。
そして、自分の受ける大学の過去問もとても重要です。 大学によって、校風も異なれば、どのような学生に入学してほしいかも異なり、それらの特徴が顕著に表れているのが入試問題です。 ゆえに、その大学の過去問にみっちり取り組んでいくことこそ、ベストな志望校対策となります。
ただ、教科書は真面目で堅苦しい文章で書かれているので、参考書の方が読みやすくて分かりやすいと感じる人もいるでしょう。 そのような人は参考書を使って世界史の受験対策をしていく方が合っているかもしれません。
⑥世界史勉強法のまとめ
- ・予習をしていけば、翌日の授業が復習の役目を果たしてくれます
- ・授業中に先生が強調して教えてくれた部分はテストに出る確率も高いので、ノートにメモしておきましょう
- ・世界史を攻略するための第1歩として、タテとヨコの流れの全体像をつかむことが大切
- ・基礎知識のインプットを行う際は、教科書を利用すると無駄がありません
- ・基礎知識がインプットできたら、1問1答などの問題集でアウトプットを行いましょう
- ・アウトプットをする中で分からない問題があれば、解説や教科書を利用してその都度きちんと理解することが大切
- ・重要ポイントや覚えておきたいキーワードは、ノートにメモするクセを付けましょう
- ・メモをしたノートは、空き時間などで定期的に見返しましょう
- ・過去問を利用し、試験問題の傾向を分析することが大事
- ・記述式の世界史を受ける必要のある受験生は、夏頃から少しずつ記述・論述対策を取りいれましょう
- ・過去問は何度か反復して解くべきです
⑦高校の世界史で使用されている教科書の採択表はこちら
全国の高校で扱われている「世界史」の教科書採択表は以下の通りです。
※ドリームの世界史対策では、教科書準拠の対応はしておりません。ただ、世界史は教科書の種類が少なく、すべての教科書で学習する単元はほぼ同じです。単元ごとの要点学習を行う授業対策とそれに関連する大学受験対策で、効率的な学習が可能です。
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各単元の大問単位で動画が分かれているので、わからない部分があれば、その問題だけの動画解説を見ることができます。
なぜそうなるのか、考え方から解説するので、複雑な問題も動画をみるだけで解決することができます。
② 同じ問題を繰り返し学習できる
予備校や塾の先生に説明してもらったけど理解できない時、「何度も同じ問題を聞き返すのが気まずい…」ということはありませんか?
塾の先生や家庭教師の先生には恥ずかしくて何度でも聞けないような問題でも、繰り返し何度でも学習することができるので、分からないところがそのままになるということがありません。
③ 学校の宿題のノートまとめも楽々!さらに、それがそのままテスト勉強になる
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